牛耳嶺道は、過去 40年間、立入りが統制されていた地域で、ソウルでは珍しく自然生態系の保存状態が優秀な地域です。
牛耳嶺の開放に関して多くの利害関係者たちの討論が行われ、その結果、牛耳嶺道生態探訪路として新しく生まれ変わりました。現在は、制限された人数(1日 1,000人)のみ探訪許容を出しています。牛耳嶺道の素晴らしい自然生態系を保存するためのやむを得ない対策です。
「ソギコゲ」とも呼ばれる牛耳嶺道は、朝鮮戦争以前には、京畿道楊州市長興面橋峴里とソウルの牛耳洞一帯を連結する狭い道でしたが、朝鮮戦争当時、アメリカ工兵隊が作戦道路として開設してから車も通れるようになりました。
牛耳嶺道は、漢北正脈の裾にある峠で、北漢山と道峰山の中心部に位置し、楊州市とソウルの生物圏を連結する生態通路です。現在、牛耳嶺道の植生は、1966年の砂防工事の際に植えたケヤマハンノキ、 シンジュ、アカシアなど、2,400本余りの人工林と自然の森が共存している状態です。